誠実さ

自分に対して真摯に向き合っていないと、本当に人のせいにするよね、というお話。

いい事は自分の成果、悪いことはすべて他人。
そのことに気づいたら、世界は自分。いいも悪いもない。すべて自分。
恥ずかしいことも、おバカなことも、楽しいことも。
失敗を認めるって素晴らしい。
言い訳するってかっこ悪い。
でも全部、自分。
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経緯

経緯が大事だというお話。

難しいことかもしれないが、その人から習ったことを、我が物顔で他の人に教えながら、ちょっと自慢気になっているエゴ、そこには感謝や尊敬が損なわれてるよね、ということ。

自分のことろまで伝わってきたことや、物質的に届いているということに、その経緯を慮ること、それって感謝だよね。

その経緯が、繋がっているというリアリティーなんだよね。

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執着

 『ロードオブ・ザ・リング』の中で、指輪を異常に欲しがった小人もそうだし、地獄絵図の餓鬼だと思うよ、執着って。

というお話を、K子ちゃんとした。

ヨガをやっていると、やはり出る、潜在意識が浮上したり、明確性が増したりと。

執着なんですね~、貪り、渇望って。

仏教は地獄があるので、そんな風に考えます。

ヒンズー教は地獄がないらしいので、そんなひどいのはないらしいです。

日本人は地獄を創りだしてそこに自ら甘んじて行くんですよ、ということも話したり。

『自ら甘んじて』という部分が無意識の決定で、それが信念となってしまっているわけです。

だから、「行きたくない」と思っても、「私は罪人だ、という罪悪感から『だから地獄に落ちる』という信念プログラミングが作動し、自ら甘んじて地獄に落ちるだけ。

 

 そんなことを、生きているうちに気づきをもらい、さらに負のプログラミングのパワーを消滅させるんだから、すごくないかと、言うことです。

それが、ワンネスのアロギャ・ディクシャなんですけどね。

意識を浄化し、高めるって、本気で最優先課題だと思っているのは私だけでしょうか?

 

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乞食が百万長者になる

クリシュナ・シャーストリーの小さな家の前のベランダで、討論が、大声で盛んになされていました。

若い隣人で最近学位を取ったシャンカランは、『神はどんなことでもでき、神の遍在は無限である』ということは馬鹿げたことだ、と激しく言い続けました。クリシュナ・シャーストリーは、反対に、神に不可能なことはないことを納得させようと試みていました。

 サンニャーシンのオーカー(黄土)色の衣をまとい、顔から静寂さと慈愛の珍しい光を放つ、立派な、美しい男が家の前の道を通り過ぎました。大声でなされている討論が耳に入り、歩みを止めて討論の輪の方に近づいていきました。彼が近づくと、二人の討論者の上に沈黙がやってきて、聴衆者すべての目がそのサードゥの方に向けられました。

「私はどうすることもできなかったのです」とサードゥは言い、「今しがた、あなた方が主張しあっているのを聞いたころの関してなのですが、神の全能をわずかながらも疑ってはいけませんよ。神が決め、選択なさったことは、すべて顕現化するのですから。神に不可能はありません。

 まあ、聞きなさい。実際にあった出来事に即して、この真理をお話しましょう」

 

 にぎやかな町、ティルジプールの小さなカバーダーワラ宿舎の中に、小さくて、けばけばしさのない、こざっぱりとしたガネーシャ神の寺院があります。数年前、聖者と神秘論者が寺院の中に住み、毎日よくガネーシャ神の像を礼拝していました。神像は偉大な力と心理を持つ存在として評判が立ち、また、誠意ある信奉者の祈りを叶えてくれると信じられていました。その小さな寺院の入り口付近に、チャンド・スールダースという名のその土地の盲目の乞食が、決まっていつも座っていました。彼はたいへん静かな男でしたが、惨めな男で、その寺院を訪れる信奉者から与えられるわずかな施しで、心許ない生活を強いられていました。全く気の毒な状態ですが、ときに一両日食べ物なしに余儀なく過ごさねばなりませんでした。毎日、ガネーシャ神への熱心な祈りに心を注いでいました。

 そのちへ、ある金持ちの株屋のセートゥ・ムラリ・ラールビジネスのため定期的に来ていました。彼は、清濁両方の手段を使って莫大な財産を蓄えました。しかし、競馬とギャンブルでは大損もしていました。彼は、決して小さな取引では満足しませんでした。

 セートゥジーは、その小さな寺院にあるガネーシャ神の偉大な神聖さと不思議な力について、多くの人々から聞いていました。それ故、その地を訪問するときにはいつでも、よく車から降り、サンタム・サンクトラム(神像が祭ってある部屋)の正統な”周り歩き”の儀式をしました。セートゥジーはその見返りとして、控えめに、資金が十倍に増えますように、と願いました。

 

ある夕方、大事なビジネスの契約が終えた後、近くの町から戻るところでした。夜遅くなったのでセートゥは、いつもの周り歩きのために、寺院の前で、急いで車から降りました。しかし、寺院の中からは変な声が聞こえてきました。その声を立ち止まって聞きました。その声を立ち止まって聞きました。

 熱烈な信奉者であるガジャーナン・ダースが主のお姿の前に座り、深いトランス状態に入っていました。ムラリ・ラールはガジャーナン・ダースがこういう状態になるのを、以前にも1~2回見ていました。そして常に、トランス状態のダースが発する言葉は、なんでも完全な正確さをもって実現するのを知っていました。彼自身は話していることについて、全く意識がありませんでした。

 今、彼は何かを話していることろでした。セートゥは熱心に聞き入りました。二人同士のひそかな会話のようでした。最初の声は女性の神のようでした。

「息子よ」とそれは言い、「あの扉のところにいる貧しい乞食のために何かしなさい。このみすぼらしいサードゥは神のご加護を得るため、昼夜祈っています。これ以上彼に無頓着になってはいけません」

 2番目の声がしました。

「宇宙の母であり、マへーシュワラの配偶者であるあなたが命じるように、明日、正午の鐘が打たれる前に、乞食に1ラック(10万)ルピーの保持者としましょう。彼の貧しく、みすぼらしい日々は永久に終わりを告げるでしょう。そして望むものすべて、またそれ以上のものを手に入れるでしょう。もちろん、私の名前、ガネーシャ以外のことですが」

「息子よ、それは約束ですね」

「はい、私は信用しました」

 ガジャーナン・ダースは沈黙しました。彼のトランス状態は少しずつ冷めてきました。セートゥはそれ以上効くのをやめました。彼はいつもする1週回りのことも忘れてしまい、興奮に火がついてしまいました。彼のずるい賢い頭は、ラックのお金を約束されたことを知らずにいるチャンド・スールダースから、金をだまし取るという悪賢い計画を考えていました。

 彼はその夜、家に戻らず自分の車の中でうたた寝しました。夜明けが待ち遠しくて仕方ありませんでした。朝になると、スールダースはいつものように寺院の中の扉の側に席を取りました。彼が座るや否や、セートゥジーは急いでそこに行き、挨拶しました。彼は声が上ずらないように努力しました。乞食は聞いたこともない「マナステー、バガットジー」という声を耳にし、驚きました。

「さあ!」と、セートゥは続け、「100ルピーを欲しいとは思いませんか」と言い、貧しいスールダースは強くうなずきました。

「それなら、善いお方よ、今日慈善として施すことを決めている100ルピーはあなたのものとなるでしょう。しかし、ちょっとお願いがあります。私たちがここで会った記念として、今日あなたの椀に集まったお布施、それが何であろうとも、得たものを私のものとしたいのです。正午までに得たものを私のものとしたいのです」

 スールダースはすぐに同意しました。彼には100ルピーの見返りに、取るに足らない一日のわずかな収入とわかれる心の準備は十分にできていました。その日に彼に訪れようとしている富を夢見ることは全くありませんでした。また100ルピーの些細な額で彼の幸運をだまし取るセートゥのずる賢い計画にも気づいてはいませんでした。

 セートゥは寺院の中庭に席を取り、乞食の椀を見張り始めました。時間が過ぎ、火が高くなっていきました。たまに銅線が1、2個と数パイサが椀の中に入れられたのがすべてでした。乞食はその日は、100ルピーのまれな幸運を得ることになっていたので、他のことは気にもかけませんでした。

 しかし、セートゥは躍起となり始めました。正午が足早にやってきます。心に疑いの念が湧き上がってきました。寺院の神は自分をまさにだまそうとしているのだろうか。何でこのムラリ・ラールは是が非でも今、ラックのお金を手にするのだ。

 11時半でした。セートゥの気性が、自分をそのまま静かに待つようにさせておきませんでした。悔しさがだんだん募ってきました。立ち上がって、即座にサンクタムの内側に入っていきました。激怒しました。聖なる像近づいて、その顔の前で、固く握ったげんこつを振り回しました。

「うそつきめ」「詐欺師」「うぬぼれや」などど罵りました。彼の前の神像はいつものように無表情で、同じような静けさで、黒く滑らかな無情な顔の計り知れない表情を持って立っていました。金におぼれたセートゥは気分を害し、そして怒りの叫びを上げ、ガネーシャの像の鼻に強い一撃を浴びせました。

 そうです!恐ろしいことが起きたのです。セートゥの握りしめたげんこつが神像の鼻を打つや否や、蛇のように曲がりくねった鼻が稲妻の速さで急に真っすぐになり、彼の腕の周りにそれを強く巻き付けたのです。

 セートゥの腕は万力のような力で握りしめられました。彼は恐ろしさに襲われました。自由になろうともがきました。手を自由にしようと死にものぐるいでねじりを試みました。引っ張るほど握りはもっと強くなり、像の近くにたぐり寄せられました。今、像は4本の手で彼の両手を捕まえ、鼻をかれのくびの周りに巻き付けました。

 そのとき、声がして言いました。

「ムラリ・ラール、命を救ってほしいなら、お前の屋敷に運転手を行かせ、1ラックをすぐに持ってくるように言いなさい。そのお金を正午までに乞食の椀の中に入れなさい。急いで!ぐずぐずしないで、真昼が過ぎてしまう!正午前に乞食にそれを与えねばならない。私は常に約束を守ります。私の言葉が無益になることはありません」

 1ラックを手渡すという言葉は、締め付けられているセートゥをたじろがせました。神に強く嘆願し始めました。彼にはいとおしいお金から離れる気は微塵たりともありませんでした。しかし、首の絞めは強くなるばかりです。両腕は粉々になるように感じられました。彼はあえぎ始めました。しわがれた声で運転手を呼びました。5分後に運転手が外側の通路から現れました。セートゥは近くに来るようにあえいだ声で言いました。そして、差し迫った調子で、家にすぐ戻り、会計士のラームニクラールに言って、1ラックをもって寺院に来るようにと命じました。

「命に係わることだといいなさい」と、セートゥは声高に加えました。

 運転手は急いで行きました。30分経たない内に、運転手は要求通りの額のお金を入れたバッグをつかんで、震えている会計士と共に戻ってきました。このときまで、セートゥは恐ろしさと激しい苦痛とにもがいていました。彼はあえいで「扉の側に座っている男に1ラックを渡しなさい。彼を自分の家に連れていき、彼の妻にその額を手渡しなさい。証人として隣近所の人の前で渡しなさい。急いで!すぐそれをしなさい!」

 会計士はあぜんとしましたが、セートゥの差し迫った様子は見るからに明らかでした。お金がチャンド・スールダースの妻の手に渡されたとき、ムラリ・ラールの首に脇ついていた鼻は緩められ、両手も自由になりました。彼は聖なる象の足物の床にへたり込みました。

 自分の主人は何か不思議な病気に侵されていると思い、運転手はご主人を抱き上げ、待たせてある車に連れていき、まっすぐ家に運転して帰りました。このようにご自分のご意志を通され、盲人の乞食は金持ちになりました。

 不思議なサードゥは世にも不思議なこの物語を終わるところで一休み入れ「そして」と付け加えました。

「この出来事の真実を私は証明できるのだよ。私が、そのムラリ・ラール・セートゥなのさ」

聴衆は息をのみました。彼らがその驚きから目が覚める前に、その僧は歩いて出て行き、消え去りました。

 

シヴァーナンダ:神は一瞬の瞬きの間に、物事をつくることも、壊すこともできます。主の聖なるご意志の前ではどんなことも役に立ちません。それを認否することは、全くの愚かなことです。むしろ、主のご意志に自分自身を沿わせることを選びなさい。そうすることで、今生で花開く、至福と祝福を見出すことでしょう。

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輪廻転生の本質

昔ある所に一人の王様がいました。ある日、王様が狩りに出ると、怒りをむき出しにした母トラと三頭の子トラに追いかけられました。王様は今までの人生で経験したことのない恐怖感を持ち、逃げ出しました。

 そのとき、王様は古くて深い真っ暗な井戸に落ちてしまいました。真っ逆さまで落ちだした途中何とかして木にしがみつくことができました。その木は井戸の脇に生え、半分井戸の中に垂れ下がっていました。その枝にしがみつくき、薄暗がりの中に、その気の毒な王様はぶら下がっていました。

 上には獰猛なトラが唸りながら座り、飛び掛かる手立てを探していました。しがみついている小枝は王様の重さに耐えられずミシミシといい始めました。井戸の水の中には、ワニが王様の落ちてくるのを今か今かと口を開けて待ち構えています。

 大蛇が王様を一噛みで殺そうと、木の周りを王様に向かって動き出しました。その上、二匹のネズミがあの鋭い歯で木の根をかじり始めました。それでなくとも、その木は王様の重みでまさに折れかかろうとしているのに。

 この危険極まりないときに、井戸の上に造られたミツバチの巣から一滴の蜂蜜が落ちてきました。巣くっている毒虫が自分の血液をハチの巣に注入しており、この蜂蜜は紛れもなく毒と化していました。

 身の上に、恐ろしくも差し迫った死があるこの哀れな状況のもとで、今最後の審判が下されている王様は、舌を出して蜂蜜を味わおうとするのでした。

 

 シヴァーナンダ:これが俗世の有様です。人は気苦労、心労、苦痛、苦悩などを持ってうろたえています。この不安定な状況でも、人はまだ感覚的楽しみを持ちたがります。それが毒であるということに気づかずに。

 話に出てきたそれぞれは次のことを意味しています。木は地上を、トラと3頭のの子トラは色欲・怒り・貪り・のぼせあがりを、2匹のネズミは人生を短くする昼夜を、蛇とワニは上に行っても下に行っても死があることを示しています。このような悲惨な状態においてもこの世の人々は、王様が蜜を味わおうとしたように、楽しみを味わいたいと欲します。この地球上の楽しみは、人間の魂を破壊する紛れもない毒なのです。

 このような状況の中で王様に残された唯一の道は、至高者の保護に自分の身をゆだねることです。地球上には、多くの誘惑と困難があります。至高者に身をゆだねるのと同様に人は、「自己」実現を得るための努力をすべきです。

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グルの愛

「マスター、どんなに抑えようと試みても、私の心はこの世の楽しみに動いてしまいます。しばしば私は、何も言わずにあなたの元から離れていこうと考えています。しかし、あなたに敬意を払っている私の愛は、そのような恩知らずの行為をさせてくれません。どうしたらよいのでしょうか。どうぞお導きください」と、ラーマはグル・プレーマナンダに嘆願しました。それはラーマがアーシュラムに入って一か月たった時のことでした。

「愛する子よ、私もまたあなたの泣き叫びや心の葛藤を見つめていましたよ。心の奥深くに刻み込まれている欲求を克服することはなかなか難しいものです。俗世に戻りなさい。しばらく俗世の人として生活してみなさい。そしてあなたの心の渇望を満足させなさい。しかし、常にあなたの心を主に御足につなぎとめておきなさい。あなたの目標を決して見失ってはいけません。10年後にまた戻ってきなさい。それ以上長くとどまってはいけません」

 ラーマはグルに暇を告げました。ラーマは自分の家に戻り、結婚し、家庭生活を営みました。ラーマは心の底からグルに仕えており、グルのご加護で生活も安定していました。成功がラーマを離れることはありませんでした。愛しい妻と子供に恵まれ、町中で最も裕福な人たちの仲間入りをしました。

 10年が過ぎ去りました。

 托鉢僧がラーマの家の玄関に立っていました。子供たちは怖がって家の中に駆け込みました。ラーマの妻はそのサードゥに悪口雑言を浴びせました。サードゥは動かずに、ご主人にお会いしたいと言いました。ラーマはそのサードゥがグルであるとすぐにわかりました。ラーマはグルに敬意の念を持って挨拶し、椅子にお座り下さるようにといいました。

「さあ、ラーマ、10年が過ぎ去りましたよ。自分自身を満足させることができましたか」

「グルよ、私は世界が与えてくれるものをすべて楽しみました。アーシュラムに再び戻ることができるのですが、しかし、どのようにしてこの小さな子供たちを放って行けるでしょうか。どうぞあと数年ここにとどまることをお許しください。子供たちを教育し、生活できるようになるのを見届けてから、嘘偽りなくあなたのものに戻ります」

 

 10年が過ぎ去りました。

 このとき、サードゥに挨拶したのは、年老いて衰えているラーマでした。ラーマの妻はもう他界していました。息子たちは青年になり、今は自分自身の家族を持っていました。

「敬愛するグルよ!」と、ラーマは言いました。

「私は俗世の義務を果たしたのは事実です。子供たちはみんな成人し、豊かな生活を送っています。それでも子供たちはまだ若い。世間に夢中です。責任という観念を持っていません。彼らを放っておいたら、私が汗水たらして働いて得た富を浪費しつくし、餓えるに違いありません。家族の財政計画を立て、彼らを導かねばなりません。ここにあと数年いることを許してください。子供たちが十分に成人し、家族の責任が持てるようになるまで。そうしたら必ず私はアーシュラムに戻ります」

 

 このあと7年が過ぎ去りました。

 サードゥ・プレーマーナンダは弟子に会うためにラーマの家に戻ってきました。

 大きな犬が門番をしていました。プレーマーナンダはそれがラーマであることがわかりました。彼は家に入り、年老いたラーマが2~3年前に亡くなったのを知りました。家族への執着が犬としてラーマを転生させ、家と子供たちを守っているのでした。プレーマーナンダは犬の魂の中に入りました。

「さあ、愛する弟子よ、今なら私について来られるだろう」

「グルよ、あれから確かに2~3年が過ぎました」と犬になったラーマが答えました。

「私の子供たちは今や幸運と繁栄の絶頂にありますが、子供たちをやっかむ数人の敵がいるのです。あと2~3年すればその恐れと心配から自由になるでしょう。そうしたら私はアーシュラムに戻るでしょう」

 

さらに10年が過ぎ去りました。

 サードゥはラーマの家に戻ってきました。犬もまた死んでいました。直観によってラーマが猛毒なコブラの形になり、家の鉄製金庫を守っているのが見えました。弟子を幻想から救い出す時が来たと考え、プレーマーナンダは決心しました。

「兄弟よ」と、ラーマの孫たちに語り掛けました。

「鉄製金庫の近くの穴に猛毒なコブラがいます。とても危険です。そこからその蛇を追い出しなさい。しかし、殺してはいけません。うまく叩き背中をつぶし、私のところに持ってきてください」

 生年はサードゥの言葉か事実なのを知りビックリ仰天しました。家じゅうの若者を集めてコブラに殴りかかりました。サードゥに言われたようにコブラを殺さずに動けぬように叩きのめしました。サードゥはそのコブラの頭をいとおしそうに愛撫し、自分の首に巻き付け、ラーマのマグたちに静かに別れを告げました。孫たちもサードゥによって猛毒なコブラからこのように奇跡的に救われてとても幸せでした。

 

 道中、サードゥはコブラに話しかけました。

「愛しいラーマよ。いかなる人も感覚や心を満たすことはできないのだよ。渇望は尽きないもの。ひとつが消える前に数限りない欲望が湧き出てくる。欲望に対する正しい識別のみが唯一の避難場所になるのだよ。目覚めなさい!少なくとも次の生では至高神にたどり着きなさい」

「グルデーヴ!」ラーマは激しく泣きました。

「あなたは本当になんとご親切なのでしょう。私がどんなにか恩知らずのことをしたにもかかわらず、私を見捨てることがありませんでした。そして、私をあなたの御足の元に戻れるようお導きくださいました。本当に、本当に、グルのように気高い愛に満ちている人は他に見つけることができません。世界中のどこを見ても、真のグルと弟子の関係意外は、みな利己愛ばかりです」

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